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マンズフロッグ用フックアイの強度測定実験


0、はじめに

 これはスナプル用オリジナルアイの強度テストの続編である。今度の被験者はマンズ用フックアイ。

※初めて来られた方は、まず こちら からご覧いただきたい。

マンズ用のフックアイも破壊してみました。結果は・・・??


1、アイ各部の寸法と強度測定方法



※加重負荷2000kgfまでの計量測定器を使用
測定結果は下記表のようになりました。
下記表とヒストグラムをご参照下さい。


2、おおのオリジナルアイの実験分布表とヒストグラム



 破損最小荷重: 41kgf
 破損最大荷重:113kgf
 平均破損荷重: 83.43kgf


 a)破損した所は全て銀ロウ溶接部
 b)素材での破損は確認されなかった
 c)低荷重で破損した物は銀ロウ溶接部の違いではないかと推測。(溶接が少ない?)
 d)荷重平均値UPは線径サイズと表面処理によるものと思われる。



3、測定後(破壊後)の写真


左図1、2、3はおおの製アイの測定後の写真
  ・図1:最小破損 41kgf のもの
    荷重が小さいためアイの開きも小さい。
  ・図2:平均破損 83kgf付近 のもの
  ・図3:最大破損 113kgf のもの
     完全に伸びきっている。
     また、溶接部はかなりきれい。



4、まとめ

 最も強い12号のPEラインの強度でも120ポンド(54kg)テストだから、実際の結節強度は半分の27kg程度になる。これに対しおおのオリジナルのフックアイは上記の表を見ても十分な強度を持っていることが証明された。マンズの純正フックアイは20Kg程度の瞬発的な力が加わった時には開くと推測されるが、溶接量の若干の多少があってもおおののフックアイが開くことはないと考えられる。これだけの強度があれば、フックアイが破壊する前にラインが切れるであろう。

 さらに、これまでの実験で、強度の弱いアイは「ロウ付けの量が少ない」ことが原因にあるということが明らかになってきた。そこで、パッケージングの際、明らかにロウ付けの足りないものは目視で取り除くことにした。これで強度のバラつきが少なくなり、平均的な強度も上がるので、安心してお使いいただきたい。

(測定実験と分析担当:武内、2006.4.21掲載)