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スナッグプルーフ用アイの強度測定実験


0、はじめに

 スナッグプルーフのフロッグ(以下スナプルと略)は長年愛され続ける「釣れる定番フロッグ」である。しかし、PE10号(100ポンド=45kg)といった強度のラインを使うライギョゲームにおいて、スナプル純正アイでは何とも心もとない。この点、おおのではチューニングアイテムとして専用アイを販売しており、自分でロウ付けをする手間もかからないから、利用される方も多いだろう。

 では、この「おおのオリジナルアイ」はどれくらいの強度があるのだろうか?そもそも、スナプル純正のアイはどれくらいまで耐えられる代物なのだろうか?「ライギョゲームにふさわしいアイであるか」を見極めるべく、過酷なテストが始まった…


1、アイ各部の寸法と強度測定方法



※加重負荷2000kgfまでの計量測定器を使用

※単位「kgf」とは? →「重量キログラム」
 重量キログラムは重力単位系における重さおよび力の単位。キログラム重(キログラムじゅう)ともいう。1重量キログラムは、「1キログラム(kg)の質量をもつ物体が地球表面で受ける重力の大きさ」と定義されている。
 簡単にいうと、今回のテストで出てくる「○○kgf」という表記は、「アイにその重量をぶら下げたら破損した」のと同じだと考えていただければOKである。


2、強度測定後の写真


破損したアイはこのような小袋に入れて分類。

(1)図@はスナプル純正アイの測定後の写真

 ・サンプル数:2個
 ・測定結果
   No.1 12sf
   No.2 16sf で口が開いてしまった。

 ※1 純正アイは溶接されていないため、非常に小さな力で伸びてしまった。
 ※2 2つのサンプルで数値に差が出たのは、アイの円形の大きさが均一でないのと、曲げたアイの隙間の幅が均一でないことが原因だと思われる。

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(2)図Aはおおの製アイの測定後の写真

 ・サンプル数:105 個

 ・測定結果は下記表のようになりました。
  表とヒストグラムをご参照下さい。


3、おおのオリジナルアイの実験分布表とヒストグラム

 破損最小荷重: 45kgf
 破損最大荷重:103kgf
 平均破損荷重: 80.02kgf


 a)破損した所は全て銀ロウ溶接部
 b)素材での破損は確認されなかった
 c)低荷重で破損した物は銀ロウ溶接部の違いではないかと推測(溶接が少ない?)


4、結論

 スナプル純正アイは、そのままライギョゲームに使うには強度が不十分でお薦めできません。ご自身で純正アイを銀ロウ溶接できない場合は、十分な強度を持つおおののスナプル用オリジナルアイのご使用をお薦めします。


実験台となったアイの亡きがらたち。おおので永久保存(?)されることになった。

(測定実験と分析担当:武内、2005.9.25掲載)