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S u p e r 8 0 U


 ウィードベッドモンスター初の8フィートロッドとして1990年に生産が開始された「スーパー80」は、ライギョロッドとしても日本で初めての8フィートロッドでした。
 それは生産頭初からの設計図のまま(幾つかのネーミングの変遷は経たものの)19年の長きにわたって広く支持され、Weedbed Monsterの中心機種として生産し続けることができたのは、雷魚ロッドに求められる普遍的な性能を備えていたからだと思います。

 その後ライギョロッドとしての後発諸メーカーが、自社製品を開発する上で参考にされたのが、このスーパー80であったと聞きます。この意味で、ライギョロッドの代表ともいえるものをリニューアルすることは、相当な覚悟が必要でした。
 Weedbed Monsterのリニューアル化計画は2000年ころ始まり、Trekker76・80を生んだのち、Creek72U、BHS80Uを経て、やっと2009年夏、スーパー80はスーパー80Uへと生まれ変わりました。
 リニューアルの目的、趣旨はこれまでの各機種と同じものです。
 軽量化のためにマンドレルを見直し、ブランクがこれまでより少し細くなりました。このためブランクに少しハリが出て、ノッタリ感がおさえられました。
 ティップはこれまでより少し柔らかくしました。これにより追従性がよくなり、よりバレ難くなりました。水深のないカバーでは、かけた雷魚がウィードを抜けたとたんバタバタすることがありますが、この時ロッドティップが魚の動きについていければ、せっかくの魚をバラさないで済みます。
 また、フロッグの操作性が向上するとともにキャスト時の振り抜け感が良くなりました。振り抜けの良さと素材による瞬発力の向上は、飛距離の向上につながりました。

 ブランクを細くしたこと、ブランクの肉厚を薄くしたことは、上記の多くの利点とともに弱点もあります。それはブランクの破壊耐力との関係です。
 ブランクは、テーパー設計上、よほど無理な急角度のロッドの立て方をしない限り、折損の心配はないと思います。しかし、一気にバット部に力をかけるような場合、Super80では破損しないバットが、Super80Uでは破損することがあります。
 操作性の向上と素材の破壊耐力のバランスをどこに求めるかの問題ですが、Weedbed Monsterは25年前に、折れない、折れにくい雷魚ロッドを目指して開発を進めました。2000年以降の見直しのテーマは、熟達してきた釣り人の力量に応え得る操作性の良さとパワーのバランスに加え「1匹を楽しんで釣ることが出来るロッド」を目指しました。こうした特性をご理解いただき、Super80Uをご愛用頂きたく思います。

 ロッドテーパーはレギュラー。対象フィールドはオープンからミディアムカバーまで。

 ラインPE#6〜PE#10対応。

 ※Super 80 については、 こちら をご覧下さい。


(2009.9.5更新)