Gamakatsu "LUXXE 757S"
(販売終了商品)
がまかつ社が本格的なバスロッドを「ラグゼ」のネーミングで世に送り出したのは、1988年のことでした。巷では、チームダイワ、ミスタードン、ケイロン、スーパーストライク、そしてフェンウィックボロンX等が席巻していた時代です。
こうした状況の中にルーミス社系のフェニックスのロッドが、田辺哲男さんを擁する新興メーカー・ティファ社から輸入・発売されました。そこでは粘りとパワーに加え感度がテーマになり、フェニックスはこれらの要素を備えた最上位のロッドと評価されました。「ラグゼ」はこうした粘り・パワー・感度を求めるという新しい時代の流れに敏感に反応し設計作成されたロッドで、この時代に登場したコンバットスティックなどとともに、多くのバサーから支持を得ました。
その後「ラグゼ/1988年」は、「ラグゼR/1993年」「ラグゼカマー/1997年」「ラグゼサーミス/2003年」とネーミング・ブランク素材・グリップデザインなどを変更して、今日に至っています。
おおので販売している「ラグゼ757S」は、がまかつ社に特注し、初代「ラグゼ」のブランクを採用しています。初期の「ラグゼ」の素材にこだわるのは、
@ 陸から50upそして夢の60upという"スーパーブロンズバック"を獲るためには、これを制御できるバットパワーが必要であるだけでなく、かけた魚を跳ねさせないための張りを抑えた素材が必要であること。
A ワームのシェイキングやスイミングを主体とするテクニックでは、ロッドティップは少し入らなければならないが、魚に抵抗感少なく食い込ませるためには、更にベリーの追従性が大切。
B しかし、ベリーに追従性がありすぎると、魚にも障害物に潜られやすいだけでなく、フックがウイードに引っ掛かった場合に外しにくくなるので、Aとのバランスが取れていることが必要。
これらの必要条件を満たすトルクフルで粘りのある"跳ねさせない・潜られない"ロッドは、その後のカーボン素材の高弾性化の流れの中でロッド市場から消えていきました。「ラグゼ757S」も同様の運命にありました。軽量高感度は歓迎されるべきですが、これらの素材を使ったロッドのなかにはこの釣法をする上で"757S"を超えるものがありませんでした。おおのが初期の"757S"にこだわる理由がここにあります。
『おおの"757S"』には2機種あります。オリジナル757Sブランク・カマーグリップを採用している点は同じですが、ガイドセッティングが異なります。下記ガイドの写真は、比較のため、ガイド部分のみを抽出して合成したものです。
1、757S Ver.T(ステンレスガンスモークSiC)
シェイキングの場合、ガイドの重さおよびガイド数の少なさを利用して上下の振り幅が出やすくなります。底とコンタクトを取りながらのジグヘッドワーミングのスタンダードロッド。
2、757S Ver.W(チタンフレームSiC)
おおの設定のセミニューコンセプトガイド仕様。ガイド数は2個増えたものの、チタンフレーム&小口径ガイドの採用で全体として3gの軽量化。たった3gの差ですが、ガイド数の増加と軽量化により、感度は向上します。反面、シェイクの振り幅はVer.T改より抑えられるため、少しハリのあるブランクを好む人に向きます。
また、釣り場での状況に応じ、ジグヘッドだけでなくスプリットやワッキーなどにも対応。魚がかかった際には、ガイドが多い分、Ver.T改より巻き取りがスムースになります。
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モデル | ver.T改 | ver.W |
全長 | 213cm(7.0ft) オフセットグリップ着脱方式 |
自重 | ブランクス | 49g | 46g |
グリップ | 99g | 99g |
合計 | 148g | 145g |
アクション | スローティップレギュラー |
パワー | ティップ:ML、バット:M |
ルアーウエイト | 1/8oz〜5/8oz(3.5g〜18g) |
適合ライン | 6lbs〜14lbs |
価格 | \36,750- 在庫切れ
| \41,475- 在庫切れ
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(2006.6.17掲載、2007.3.5最終更新)
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